Debian セキュリティ勧告

DSA-2197-1 quagga -- サービス拒否攻撃

報告日時:
2011-03-21
影響を受けるパッケージ:
quagga
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-2010-1674, CVE-2010-1675.
詳細:

Quagga ラウティングデーモンの BGP 実装に、二つのサービス拒否攻撃に繋が る欠陥が発見されました。

  • CVE-2010-1674

    細工した拡張コミュニティ属性により、NULL ポインタ参照が引き起 こされ、BGP デーモンがクラッシュします。細工された属性がインタ ーネット側に伝播されることはないため、普通の設定下では明示的に 設定した直結のピアからのみ本欠陥を攻撃可能です。

  • CVE-2010-1675

    BGP デーモンは、不正な AS_PATHLIMIT 属性に対して BGP セッショ ンをリセットします。これは、分散 BGP リセットを許す脆弱性であ り、パケット転送を妨害します。このような不正な属性はインターネ ットコア側に伝播可能であり、この欠陥の攻撃は直接設定された BGP ピアに制限されることはありません。

このセキュリティ更新では、BGP 実装から AS_PATHLIMIT 処理を削除し、後方 互換性のため設定文による指定のみそのままにしています (この BGP 拡張機 能の標準化はかなり以前に放棄されています)。

旧安定版 (oldstable) ディストリビューション (lenny) では、これらの問題 はバージョン 0.99.10-1lenny5 で修正されています。

安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、これらの問題は バージョン 0.99.17-2+squeeze2 で修正されています。

テスト版 (wheezy) および不安定版 (unstable) ディストリビューションで は、この問題は近く修正予定です。

直ぐに quagga パッケージをアップグレードすることを勧めます。