Debian セキュリティ勧告

modutils -- ローカルからの攻撃

報告日時:
2000-11-20
影響を受けるパッケージ:
modutils
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Mitre の CVE 辞書: CVE-2000-1095.
詳細:
Sebastian Krahmer さんによって、modprobe ユーティ リティに問題が発見されました。この問題を利用することにより、kmod を有 効にしたカーネルを動かしているマシンにおいて、ローカルのユーザが root として任意のコマンドを実行することができてしまいます。

kmod のカーネル特性により、動作中のカーネルには存在しない機能が要求 された場合に、カーネルは動的にカーネルモジュールをロードすることができ ます。これは、要求されたモジュールをパラメータとして使用して modprobe コマンドを起動することによって行われます。このパラメータは、ユーザから の影響を受けます。例えば、その時点で devfs ファイルシステム上に存在し ていないファイルを開く、存在しないネットワークインターフェイスにアクセ スしようとする、などの場合です。外部コマンドを呼び出したり、最後のパラ メータがモジュール名ではなくオプションであるかどうかを確認する際に、 modprobe が適切にシェルのメタキャラクタをエスケープしていないため、ユー ザが任意のコマンドを実行させることができてしまいます。

この問題は、バージョン 2.3.11-12 では修正されています。早急に modutils パッケージをアップデートすることをお勧めします。

修正:

Debian 2.2 (potato)

ソース:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/source/modutils_2.3.11-12.diff.gz
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/source/modutils_2.3.11-12.dsc
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/source/modutils_2.3.11.orig.tar.gz
alpha:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-alpha/modutils_2.3.11-12_alpha.deb
arm:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-arm/modutils_2.3.11-12_arm.deb
i386:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-i386/modutils_2.3.11-12_i386.deb
m68k:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-m68k/modutils_2.3.11-12_m68k.deb
powerpc:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-powerpc/modutils_2.3.11-12_powerpc.deb
sparc:
http://security.debian.org/dists/stable/updates/main/binary-sparc/modutils_2.3.11-12_sparc.deb